1997年 アイマールはU-20アルゼンチン代表として大きな功績を残しました。
南米ユース選手権を制覇し、FIFAワールドユース選手権を優勝します。
まさに最強。
アイマールのチームメイトにはそうそうたるメンバーが名を連ねます。
クラブではライバルチームのボカ・ジュニアーズ所属のファン・ロマン・リケルメ。
その天才的なパス、相手に取られないボールキープ力はあのジダンと同等と評されました。彼もまたマラドーナの再来と言われる才能を持ち、アイマールとのコンビネーションは相手チームにとって脅威でしかありませんでした。
同じくボカ・ジュニアーズに所属していたワルター・サムエル。
10代ですでに世界最高のDFとうたわれる屈強さとチームの統率力、左足の正確さを兼ね備えていました。のちにローマというビッグクラブに渡り、中田英寿選手とも共闘。スクデット獲得に貢献しています。
そして、15歳からレアルマドリードに所属し、最高のボランチとして君臨した
エステバン・カンビアッソ。
後に世界有数のビッグクラブへはばたいてく逸材ばかり…
注目すべき点は、マラドーナと比較されている選手が2名もいたという事実ですね。
南米特有の狭いスペースを搔い潜るサッカーに、2人のファンタジスタが織りなす
時間と空間を支配、コントロールするゲームメイク。
相手チームが混乱する一方、観客を熱狂させるサッカーを作り出していきました。
その中心に居たのは間違いなく、パブロ・アイマールだったのです。