アイマールはバレンシアで更に名をあげ、その美しいプレースタイルと端正なルックスで
日本でも人気をあげていきました。
その理由は、アイマールの素晴らしい人間性によるものだと思います。
あるインタビューに答えるアイマールを見ていると、彼がとても優しく温厚で
純粋なサッカー少年であることが分かります。
記者の質問に答えている姿はとても紳士で、時折みせるあどけない笑顔は
安心感に満ちていました。
彼がバレンシアに所属していた時に、インタビューで語っていた内容を少し紹介したいと思います。
Q:あなたの生い立ちは? いつからサッカー選手を目指していた?
「僕が育ったのは人口15万人ほどのとても美しい街でした。
街の周りは空き地が広がっていて、子供たちはみんなサッカーをしていましたね。
僕にとっては最高の街。なにしろ生まれ故郷ですから。
6歳でクラブチームに入るまでは 父と弟とサッカーをしていました。
いつも父はサッカーを通して 僕を楽しませてくれたんです。
幼かった僕はいつもボールを奪われてばかりでしたけどね(笑)
ただ子供の僕にとって サッカーは友達と遊ぶものでしかありませんでした。
本当にサッカー選手になることを考え出したのはずっと後からでした。
むしろ気が付いたらプロになっていた と言う方が正しいかもしれません。」
Q:サッカーがうまくなるためにしていることは?また、あなたのように特別な選手になるためのアドバイスは?
「サッカーをするということは とにかく一生懸命に練習することです。
学ぶことはたくさんあるのだから情熱をもって取り組むべきです。
そして大切なのはサッカーに喜びを感じること。
それができれば必ずサッカーはうまくなるはずです。
僕に才能があるからだと言う人もいますが
才能よりもサッカーに対する熱意を持ち続けられるかどうかだと思っています。
サッカーに対する熱意と喜びさえあれば より長い時間ボールを蹴って
より多くのことを学べるはずなんです。
生まれ持った才能なんて 5%にも満たないものだと僕は信じています。
気持ち次第で素質なんてどうにでもなる。
たとえそれがフィジカル面のことであってもです。」
フィジカル面は私の課題です。
昨シーズンは怪我が続き思うようにいかず辛かったですよ。
体調がいいときはいいプレーができましたが それを保つことができませんでした。
だからこそ今シーズンこそ 結果を出したい。
いい成績でシーズンを終えたいと思っています。
子供のころの僕にとって サッカーは喜びそのものでした。
それは選手となった今でも変わらないのです。
喜びと共にプレーしてこそ、サッカーは美しいと思っています。」
世界最高の選手となったリオネル・メッシが目指した選手は
とても現実的に物事をとらえ、そして努力を惜しまない選手であることが分かります。
アイマール自身が発した言葉の1つ1つは
サッカー選手を志す方の心にに刺さる言葉ではないでしょうか。