前にもお伝えしたことですが、日本の介護状況は深刻と言わざるを得ない状況です。
介護が必要になる方への対処が追いつかず
国の政策は成果をあげていません。
積極介護から自立支援への移行。
2000年。介護保険制度により高齢者の方は
介護士や看護士から身の回りのお世話を必要介護として受けることができました。
2024年。介護保険制度は8回目の見直し、、、つまり改正の年です。
3年に1度、介護保険制度は改正されていく決まりになっているのですが
そのたびに行っていることといえば、利益があがっているサービスの減算。
簡単に言えば、成果のあがったサービスはお金にならないように調整をされるのです。
ピンとくる方はお気づきだと思いますが
介護を仕事をしている人にとって、これは何のメリットもない話なんですね。
もちろん国の予算を確保できない問題も大きいですが
現実的な問題に注目したいと思います。
介護を受ける人の割合が増えないように、自立支援という言葉で
健康増進を推奨されているのですが、、、
足腰が丈夫で転ばない若々しい状態で年を取ること。
それが必要介護を減らす作戦。。。
高齢になってムキムキの体を手に入れる人の割合は何パーセントでしょうか(笑)
本当に少ないと思います。数字上はほぼゼロでしょう。。。
介護を受ける人の波は止められない予測なんですね。
施設不足、看護師不足、介護士不足、個人の年金不足、、、
2025年は団塊の世代の方が高齢者になる入口。
入口が見えているのにこれらの問題は全く解決していないのです。
それどころか…
実際にテレビの情報番組で放送されたとある介護士さんの話ですが
オーストラリアに出稼ぎに行き、1日6~7時間の週4日労働。
なんとお給料は日本円で年収600万円以上…
介護職として日本で働く場合、、、施設長クラスの方でもこの高給はもらえません。
働く時間も少なめで休みが多め。魅力的な待遇です。
英語が必要になりますが、現地で勉強しながらでも働ける環境だそうです。
海外には介護保険という制度はないため、自国では割高でサービスを受けなければなりません。
しかし、日本人を雇うと割安でしかも高い質のサービスを受けられる。
Win Winの関係性です。
不況が終わらない日本より、海外で稼いでいく方が生活が安定しているんですね。
日本の介護環境、待遇を上げようとした結果はあまり成果が出ず
海外でお金を支払える高齢者に介護士が引き抜かれているというお話です。
あくまで1部ですが、これはどんどんと進みそうな予測ですね。