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介護を受ける人の心理

介護を受けたいと思って年齢を重ねる方は

ほとんどいないと思います。

 

実際介護を受けている方の中には

前向きな生活ができるようになった という方も多くいらっしゃいますが

「私が介護を受けるなんて…」と受け入れることができない人も少なくありません。

 

 

何故受け入れられないのでしょうか。

私が話を聞いてきた方がよく言われることは

【自分のことは自分でしたい】

【人の世話になりたくない】という考えからです。

 

この2つの考えから分かることは、理想的な老後を想像されているからかもしれません。

とても素晴らしいことです。

しかし、人生は思い通りにいかないことも多いですね。

 

例えばですが、、、

転倒が原因で大腿骨骨折をして車いす生活になったら

糖尿病の進行で透析が必要になったら

入院生活が長く、足腰が弱って歩けなくなったら

 

例え自宅に戻ることができたとしても…以前のようにはいかない…

 

そのときは突然やってくるのですね。

今まで通り このまま生活していくものだと思っていたけど

いつのまにか自宅生活が難しい状況になります。

 

介護が必要な方が思っていることは

自分には必要ないのに…なぜ介護を受けなければならないのか。

他人に家に入られたくない、他人にとやかく言われたくない。

私は私だ。衰えて何が悪い。私の気持ちが分かるはずない。

 

と介護を受ける前に 精神面の整理ができていない状態です。

赤の他人に世話にならないといけないのは大きなストレス…とてもしんどいのですね。

 

それでも半ば強引に介護を受け入れた先には多くの葛藤があり…

 

いざ自分がしていたことを助けてもらうとなると、とても気を使います。

申し訳ない気持ち、劣等感、気の消費、自信の喪失

多くのマイナスが一気に押し寄せてくる状況です。

 

その人の性格にもよる とも言われますが

人間だれしも 人格がある以上 受け入れがたいことを飲み込むのには

それ相応の時間と整理が必要になります。

 

個人を理解して 介護を実践していくことが大切なのです。