介護を志す人に向けてためになる情報になればと思いますが、
なにしろ3Kと言われる現実は、なかなか払拭できるものではありません。
介護職は誰でもできる仕事とよく言われますが、本当にそうなんでしょうか。
確かに介護を仕事にすることは簡単です。始めるには未経験からでもいいのです。
介護経験を積めば積むほど、対応力というスキルが備わっていきます。
ただし長年続けることが大切であり、なおかつ人としての修行を積み
繰り返す必要があります。
少し大げさに聞こえるかもしれませんが、高齢の方を介護するというのは
目上の人との会話、お世話をするということです。
おだやかな人、怒りっぽい人、人を信じない人、暴力的な人、さみしがりな人、
身体的・精神的な障害をもつ人など様々です。
気を使わなければいけないし、体を使って介助をします。
肉体的にも精神的にも疲れる大変な仕事なんですね。
さて、介護をするうえで大切なことをひとつ紹介したいと思います。
介護職の上司についてです。
介護現場はいつもリスクと隣り合わせで危険な場面が多く存在します。
そんな現場の上司に立つ方は、多くのストレスを抱える宿命を背負わされます。
職員の管理、利用者の情報整理、ケアマネジャーからの指示伝達、クレームの処理…
大変ですよね。
しかし、そんな中でも働きやすい環境を作ってくれる良い上司はいるものです。
介護を長く続けていくためには良い上司のもとで仕事をして成長すると、知恵や技術を効率よく授かることになるはずです。
良い上司の目安は、懐中時計を動かす歯車、つまり要のような存在であるかどうかです。
職場の力のバロメーターとして分かりやすいのは、危機的状況の対応力です。
例えば、欠員が3名出てしまい現場が回らなくなったとしましょう。
そんなときに現場を助けるために上司がどれだけ迅速に対応できるのか。
負担を軽くするための工夫を実行できるのか。を見ることができます。
良いお手本として、なおかつ頼りになる存在として職員はついていきやすいんですね。
そんな頼もしい上司がいるところは、ある程度の困難もチームワークで乗り切ってしまうことでしょう。
そんな上司の方の特徴ですが、
・挨拶は自分からしてくれる(コミュニケーションを取れる)
・楽しく仕事をすることを意識できている(いい空気づくりを意識している)
・困ったことがあったら職員にも頼ってくれる(心をオープンにしている)
・感謝の言葉を言ってくれる(大切にしてくれる)
・しっかりと言葉で褒めて、評価してくれる(しっかりと見てくれている)
・低姿勢である(現場のお手本になれる)
とほぼ答えなのですが、良い人間性が備わっているとまず良い空気で仕事ができ
やりやすい環境で介護ができることでしょう。
現場からコツコツと経験を積み重ね、役職に就いた方は苦労を分かってくれます。
ねぎらってくれます。
現場の大変さや辛さを上司に分かってもらえるのは非常に大きいですよね。
次回は少し心配な上司の場合を紹介できればと思います。