老後の心配
自分がもしかすると施設に入って生活するのではないか
順をおって考えると 年齢とともに体力が低下する
病気が悪化する 身体機能が低下する 認知機能が維持できない
など心配事はつきません
最終的に誰もが想像するのが 1人でなにもできなくなったときのこと
施設へ入所するということです
施設のイメージを 良い!と答える方は多くありません 残念ですが(汗
入った施設が自分に合わない しんどい 家に帰りたい と思っている方が大半です
では
どうすればその良い施設にあたる可能性があるのでしょう
可能性とか言ってる時点で 望みは薄いのですが…
介護を受ける=介護でなんでもしてくれる と誤解されている方は
令和になっても一定数いると言われています
この考え方は非常に危険です
良い施設は自分自身の考え方や対応に大きく左右されるのです
ある施設に 高齢の男性で全く意見の違うお2人が入所されていました。
そこから見えてくる違いについてお伝えできればと思います。
ここではAさん Bさんとさせていただき お2人の意見を見て感じてほしいです。
※例は老人保健施設で伺ったものです
Aさん「施設の生活に不安があったが、皆さん良くしてくれる。今は少しでも体を動かして息子の家に泊まりに行くことが目標。苦手な職員もいるが、施設はそのことを理解してくれている。」
Bさん「この施設は何もしてくれない。女の職員はつれないし、ご飯もまずい。老人を大事にするのがここの施設の役割なんじゃないのか。もうこんなところ出ていきたい。」
次に施設側のAさんとBさんの印象の違いです
Aさんについて「施設での生活について戸惑いもあったが、施設の利用者や職員とも交流をしてくれるようになった。体の状態にもよるがリハビリにも積極的に参加されるので、外泊するという目標も現実的になってきており、Aさんの頑張りに若い職員も心動かされ、Aさんの目標を応援している。」
Bさんについて「お気に入りの女性職員がいると機嫌がいいが、男性職員が対応すると罵倒、手がでるなどの行動があり介助困難となっている。女性職員は関わることを努力しているが体を触られることがあり、関わること自体が負担が大きく、家人に相談をしている。本人には時代の流れで男性介助を提案しているが、施設の方針に不満が大きい。」
とても分かりやすいケースです。
AさんとBさんで何が違うのでしょうか…
同じ施設にいるのに 良い施設だ 悪い施設だ と意見が別れていますね。
もちろん居心地のいい 肌に合う施設というのは見つけることは難しいかもしれません。
施設に何を求めているのか どういう場所なのか理解するということ。
介護職員は何をしてくれる人なのかを知る
それが1歩目ではないでしょうか。