家族が介護を受けることになったら
介護サービスを受けれる=なんでもしてくれる
という考え方をもつかたはいらっしゃいます。
しかし、それは不可能な話なのです。
今後、介護認定を受けて要支援・要介護サービスを利用する方の予測ですが、
800万人~1000万人に増えると言われています。
超・超・超高齢化社会の到来ですね。
しかし、前にもお伝えした通り、介護職員は200万人足らず。
それどころか離職率が高く、介護の道をあきらめてしまう人が多いのが現状です。
何が言いたいかというと…
介護サービスを受ける人が増える一方、介護をする介護員は増えていません。
介護サービスを受ける時間や質は落ちてくるのは当然のこと、もしかすると
介護を必要とする方が介護を受けれないという状態も考えられるのです。
未来の話のようにお伝えしていますが…今もこの問題は見え隠れしています。
それを踏まえると
例えば、あなたの祖父母・両親が介護を受ける必要が出てきたときには
家族の中で介護をするキーパーソンを作らなければなりません。
施設に入っていれば、最期の看取りまでお世話をしてくれることが大半ですが、
施設はどこでも空き待ち状態です。
今その状態なら…考えると恐ろしい日が待っていますね。
施設に入らず、最期まで自宅で過ごすという方の多くは、息子・娘などにお世話をしてもらいながら介護サービスを使っています。
家族に世話をかけず、元気なまま過ごせる方というのは本当に一握りです。
結論を言いますと
将来の家族介護の負担は増える ということです。
そうです。覚悟しなければなりません。
私の両親もまもなく、80代です。
自分の経済力で両親をサポートできるのか心配でなりませんが、
今の介護サービスの質を受けることは不可能だと覚悟しています。
介護職の人が少ない状態で、介護を受ける人が増えるとどうなるのか。
効率化・縮小化 です。
寝たきりになる日は必ず来てしまいます。それが1年?5年?10年?
お金もかかります。
オムツをまくようになったら、、、排泄介助
(オムツ代+介護サービス)
流動食を食べるようになったら、、、食事介助
(専用食+介護サービス)
というのが定番ですが、介護サービスが受けれなくなると誰がその代わりをするのでしょうか。
家族の誰かになりますね。
介護をする ということはとても大変なことです。
それゆえに介護サービスが誕生しました。
しかし、今後のことを考えると
今から介護時代を生きる私たちは、年老いて介護が必要な家族に向き合う努力と工夫をしていかなければならないのです。