無事に定年を迎え、ようやく自分の時間がもてるようになった方は
畑をしてみたり、新しい趣味を始めたり、孫の面倒をみたり…
と有意義な生活を送られるのではないでしょうか。
しかし、人生においてその時間は、仕事をしていた時間とは比べ物にならず
印象がうすく、平和な日々です。
さらに高齢になり、趣味ができない状態になると
自信喪失・意欲低下に繋がります。
この現象を老化と捉えている方は多いかもしれませんが…
わたしの両親もよく言葉にしますが「もう年だから駄目だ」と、
自信を失ったようなことを言います。
話を聞くと、自分が若いときと比較をしてしまって
物忘れがひどくなったり、できなくなったと思うことで
死を意識したり、祖父や祖母のことを思い出して
「そろそろ自分の番か」と想像してしまうようです。
人間は年齢を重ねると老化は進み、体力・抵抗力の低下は避けられません。
突然ですが問題です。
いくつから老化は始まると言われているでしょうか?
答えは
25歳~30歳と言われています。
働き盛りの年齢から緩やかに老化は始まります。
そして40歳をすぎたあたりから、目に見える変化としてあらわれるのです。
仕事を懸命にこなし、定年を迎えるまでにたくさんの苦労を経験します。
ようやく荷を下ろしたと思ったら「もう自分はダメだ」と思う人生が
待っている…とても悲しい話です。
たくさん高齢者の方を見てきましたが、多くの方は
衰えた自分を受け入れることができず、また受け入れようとして
今までの自分と違うことでこれからの人生を諦めようとしてしまうのです。
「私の気持ちはわからない」
「あんたもこの年齢になったら分かるよ」
「もう放っておいてくれ」
自然とこのような言葉を発するようになり
社会から遠ざかることで人とのかかわりすら断ってしまいます。
今の日本中にいる高齢者の方は、とても辛く悲しい日々を過ごそうとしているのです。