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高齢だからと諦めないでほしいこと ⑥

高齢になると皮膚トラブルや、脱水症状のリスクがあがると言われています。

理由は簡単、水分の不足です。

 

さて、皆さんは1日に必要な水分量をご存じでしょうか?

 

少し考えてみてくださいね。

 

 

答えは出たでしょうか?

 

 

体格など個人差はありますが

成人でおよそ2ℓ~2.5ℓ程度必要と言われています。

 

1日3食食べた場合では、食べ物からおよそ0.8ℓ~1ℓの水分が吸収されます。

差し引きすると…1ℓ~1.5ℓの水分を摂取する必要があるのですね。

 

実は成人の方でも、水分を摂らない方は多いようです。

意識的に水を飲むことは必要だあり、現代人の課題と言えます。

 

そんなに飲めないよ…という方もいるかもしれませんが

人間は1日に排泄で1.5ℓ、汗で1ℓの水を消費しています。

必要摂取量の2.5ℓ相当を毎日消費するということです。

となると、決して多い量ではないのです。

 

高齢者の方が水分を摂らないのは何故なのでしょう。

よく聞かれるのは トイレに行きたくない という考え方です。

お年寄りだから仕方がないとされがちなのですが、人としての生活で欠かせない

生理的欲求である排泄行動をしなくなるという、とても深刻な問題なのです。

どんなリスクがあるのか…

そもそも排泄とは、体に不要なものを出すということです。

少し怖い話をしますと

必要な栄養や水分は血液の中に溶けだして細胞へと吸収されます。

そこで活躍するのが腎臓です。

腎臓はその血液をろ過して、体に不要なものや老廃物、有害なもの

尿や便として出すために分ける役割があるのです。

 

排泄ができない状態が続くと、体に不要なものや老廃物が再び血液に戻されて

全身をめぐることになります。

老廃物や有害なものが血液を汚してしまうと、細胞も病気になります。

 

排泄ができないということは何を意味するのか。

 

体がとても不健康な状態になってしまいます。

 

 

高齢者の方の立場からすると

「水をたくさん飲むとトイレに何回も行くことになる」というのが面倒だし

大変であるということなんですね。

 

体力低下、身体機能の低下は生理現象にも影響を及ぼすのです。

 

排泄から遠ざかることは結果として、不健康な状態と老化の促進につながってしまいます。