お医者さんの言うことは 家族よりも絶対
という方はどれくらいいらっしゃるのでしょうか
かくゆう私も 痛み止めを処方してもらって 痛みから解放され
症状が落ち着いてくると お医者さんのありがたみを
肌で感じていたことを覚えています
お医者さんの言うことも 半分程度に聞いてほしい
今回はそういうお話です
高齢者の方にありがちなことは 良くなるために薬を飲む
という考えの方が非常に多くいらっしゃいます
よくある例ですが…
お医者さんに この薬を出してもらったけど効果がなかったから
別の薬をだしてもらう
他にも…
この薬の効きが悪くなったから 量を増やしてもらう
と言った具合に 痛みや疲れなどが原因で
日常生活に支障をきたすときに 薬に頼る というのが当たり前になっています
そして飲まないという選択肢を取る方は少ないと言われています
話は少し変わって
施設でよく目にする薬は 便通をよくする薬ですが
自力で排泄ができなくなっている方は 薬に頼らざるを得なくなってきます
何が恐ろしいのか
薬で出るからいいじゃないか
そう思ったかもしれませんが 実はとても怖い状態です
排泄行動は 自律神経の働きによって 体に不要となったものを 尿や便で出すことで
体調や体内リズムを整えている 活動に必要不可欠なものです
それができなくなると 毎食後に排泄を促す薬を飲み
それを毎日毎日繰り返すことになります
もよおす感覚がうすれていき いつのまにか排泄してしまう状態へと退化し
さらには 薬の効果がでなくなると 量を増やしたり
看護師によって摘便されることになります
状態としては 体に不要なものを 自力で出すことができない
ずっと体内に保管し 体調不良が引き起こされやすい状態 と言えるのです
末期となると 自分がトイレに行きたい という感覚も完全に消えてしまいます
生理現象であるこの行動自体が 薬によって奪われてしまう
少し大げさですが そうなる可能性があるのですね
薬に頼ることは決して悪いことではありません
薬を体に入れ続けることが どんなリスクがあるのか
それを考えて うまく薬を活用していきましょう